2020年6月9日火曜日

第一子保活(認可園:対象年度と住民税所得割課税額)

世田谷区の認可園の入園にあたって、年収が大きなウエイトを占めるのは前回紹介しました。
この年収というのが厄介で、4月入園の場合一昨年の収入ベースで計算されます。
例えば2020年4月入園なら2018年1月~12月の両親の収入をさすことになります。

ゼロ歳児(2019年4月~2020年2月<園によってはもっと前>生まれ)であれば概ね産休育休前の2018年の収入なのでいわゆる両親ともにフルタイムでの収入での戦いになります。ある意味平等です。
しかし、一歳児(2018年4月~2019年3月生まれ)であればかなり不公平になっており、早生まれは苦戦を強いられることとなります。たとえば
Aちゃん:遅生まれ(2018年4月生まれ)
 → 母2018年1~2月の収入(3-6月産休、6月以降育休で収入ゼロ)
Bちゃん:早生まれ(2019年3月生まれ)
 → 母2018年1~12月の収入(産休は2019年になってから)
の場合、Aちゃんの母親の年収はかなり低くなります。私のように父も育休とっているならなおさら低くなります。一方、Bちゃんは両親二人12カ月フル分の収入です。
そのような差は考慮されず、世田谷区では額面金額のみで決定されます。この辺はどこまで行ってもみんな平等にとはできないのかもしれませんが、通常時は同じような年収帯でも選考時はまったく違う数字になりうることは知っておいて損はありません。
また、この年収(所得割課税額)は、保育料の決定にも用いられます。

なお、年収といってもランク付けは額面の年収ではなく、生計を同一にしている家族の方全員の「保育料等算定区市町村民税所得割課税額(区の場合区民税所得割課税額、市民税所得割課税額、町民税所得割課税額、村民税所得割課税額)」の合計ベースに行われます。会社員の場合、税額控除前所得割額(住宅ローンやふるさと納税は考慮されない。医療費や扶養、iDeCo、社会保険料控除は考慮される。)から調整控除額を引いた額です。市町村民税特別徴収税額通知書に記載の「所得割額」とは必ずしも一致しません。
世田谷区においてはD1~D30まで定義されています。保育料・給食費・延長保育料一覧

正直この金額がピンと来ないと思います。夫婦のそれぞれの年収はわかっても、その所得割課税額の合算値がいくらなのかなんかわからない。保育料がいくらになるかも通知がこないとわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、両親の年収と市区町村民税所得割課税額との関係を表にしてみました。私の方で標準的な社会保険などの控除を考慮してシミュレーションした結果になりますので実際の値が乖離することはあるかと思いますがご参考頂ければと思います。
世帯年収1000万で所得割課税額28万円、800万で20万、600万で13万といった感じです。めやすですが。

父母で収入が違う場合など、より詳細パタンは以下を参照ください。
例えば同じ世帯年収1000万でも微妙に違っていて、両親とも年収500万ずつであれば27.8万、父800万母200万なら29.4万といった具合です。


ちなみに世田谷区の階層分布は公開されており
のようになっています。
D7(世帯年収700万くらい)以下の世帯が3分の1くらいもあるので、世田谷区においても年収勝負は思っている以上に激戦です。(二人とも大企業とかだとすぐ年収上位になってしまいます)

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